昨日は、あなたの「当たり前」の中に強みが隠されている、というお話をしました。今日は、編集思考の第一の柱「まとめる」を実践する、具体的なワークに取り組んでいただきます。あなたという名の「鉱山」から、価値の原石となる「素材」を掘り起こす作業です。
これからお伝えする3つの質問に、ぜひ時間をとってじっくりと向き合ってみてください。ポイントは、頭で考えるだけでなく、実際に手を動かして書き出すことです。書き出すという行為は、思考を客観視させ、整理を促す効果があります。
【ワーク:あなたの「素材」を棚卸しする3つの質問】
■ 質問1:あなたが、これまでの人生で「時間」を忘れるほど没頭したことは何ですか?
最初は、あなたの「情熱」のありかを探る質問です。仕事でも、趣味でも、学生時代の部活動でも構いません。寝食を忘れて打ち込んだこと、誰に頼まれたわけでもないのに夢中になったこと、その対象と、なぜそこまで夢中になれたのかを書き出してみてください。
「好き」や「楽しい」という感情には、あなたの価値観の核となるものが隠されています。
■ 質問2:あなたが、人からよく「ありがとう」と言われることは何ですか?
次は、あなたの「貢献」のパターンを探る質問です。昨日お話しした「盲点の窓」を開くための問いでもあります。些細なことで構いません。「こんなことで感謝されるなんて」と思うようなことが、価値の原石になる可能性があります。
人から感謝されるということは、そこに「需要」があることです。あなたが当たり前に提供している価値が、誰かの「助け」になっている。それは紛れもない、あなたの強みです。
■ 質問3:あなたが、これまで「お金」を払ってでも学んできたことは何ですか?
最後は、あなたの「専門性」の種を探る質問です。書籍代、セミナー代、スクール代など、自己投資してきた領域を振り返ってみてください。あなたの知的好奇心がどこに向いているか、あなたがどんな分野のプロフェッショナルになりたいと願っているかがあらわれています。
お金を払うという行為は、その分野に対するあなたの「本気度」の証です。たとえ現時点で仕事になっていなくても、それは未来のあなたの専門性につながる重要な「投資」なのです。
「情熱」「貢献」「専門性」。この3つの円が重なる領域に、あなたのユニークで強力な「強み」の源泉が存在します。
今日書き出したリストは、すぐに完璧な答えである必要はありません。これは、あなたという強みの素材の「仮説」です。このリストを眺めながら、「自分は、こういう人間なのかもしれない」と感じるだけでも、大きな一歩です。
明日は、この素材をどう「みがく」のか、についてお話しします。お楽しみに!

