自分の強みを見つけ、それを磨き、コンセプトという旗印を立てる。ここまでが、編集思考における価値創造のプロセスでした。

その価値を、いかにして届けたい相手に「つなげる」か。

編集思考の第三の柱であり、ビジネスの成果に直結する最も重要な段階です。

多くの人が情報発信で失敗するのは、「とりあえず始めてしまう」からです。流行っているからとInstagramを始めてみたり、周りがやっているからとNoteを書いてみたり。そこには「設計」という視点が抜け落ちています。場当たり的な発信は、労力の割に成果が上がらず、やがて疲弊して続かなくなってしまいます。

必要なのは、読者があなたの世界観に触れ、興味を持ち、信頼を深め、最終的にあなたのファンになってくれるまでを設計すること。そのための設計図を私は、編集思考の「つなげる」技術を中心心に据えた「メディアポートフォリオ戦略」と呼んでいます。

メディア・ポートフォリオ戦略

つなげる」とは、「誰に、何のために、何を伝えるか」を、「どこで、どのように、どの順番で届けるか」というコミュニケーション全体を設計することです。顧客があなたを認知し、興味を持ち、信頼し、最終的にあなたのサービスを購入するまでの一連のプロセスを事前にデザインしておくことが大切です。

 

【認知層(間口)- あなたを見つけてもらう場所】

ロートの最も広い上部は「認知層」です。ここでの目的は、ただ1つ。「まだあなたのことを知らない人」に、あなたという存在を見つけてもらうことです。

この層で活躍するのは、Note、Facebook、X、InstagramなどのSNSです。読者の表面的な興味・関心と、あなたの専門性を掛け合わせた、間口の広いコンテンツを発信します。

情報はどんどん流れていくフロー型ですから、完璧さよりもまず世に出すスピードが求められます。

この層で大切なのは、価値を出し惜しみしないことです。無料で提供される情報の質が、あなたの専門性への信頼の第一歩となります

【ナーチャリング層(育成)- あなたを好きになってもらう場所】

認知層であなたに興味を持ってくれた人に向けて、より深い関係を築き、信頼を「育成」していくのが「ナーチャリング層」です。

LINEステップ配信、メルマガ、Noteの有料記事、Kindle出版などがこの層の主役です。認知層よりも一歩踏み込んだ、あなたの価値観や思考のプロセスが伝わるコンテンツを届けます。フロー的な情報提供と、Kindle本のようなストック型のコンテンツを組み合わせるハイブリッド型の運用が効果的です。

ちなみに、あなたの予測どおり、この10日間講座もナーチャリング層に該当します。

【コアコミュニティ層 -「仲間」になる場所】

ナーチャリング層であなたの興味を持った人が、最終的にたどり着くのが「コアコミュニティ層」です。ここは、一般的には高単価商材に興味を持ってくれる層に該当しますが、私は単なる情報提供者と読者の関係を超え、共に学び、成長する「仲間」になる場所として定義しています。

有料コミュニティや高単価のコンサルティングがこの層に位置します。あなたが持つノウハウの全てにアクセスできる権利、直接対話する機会など、最高レベルの価値を提供します。蓄積されたコンテンツと、強固な人間関係そのものが価値となるストック+関係型です。

この層にたどり着いた読者は、もはや単なる顧客ではありません。あなたの活動を応援し、共に未来を創っていくパートナーとなるでしょう。

メディアは手段、設計が本体

大切なのは、個々のメディアで何をやるか、ではありません。認知層からナーチャリング層へ、そしてコアコミュニティ層へ。

各層で「誰に、何のために、何を(届けるか)」を問い直し、メディアを戦略的に配置する。これこそが、編集思考における「つなげる」技術の本質です。

日々の情報発信を設計図なしの「点」にするのはもったいない!

ぜひ、じぶんと一緒に社会を良くする仲間を見つけられるよう、「点」と「点」をつなげる設計図を意識してみてください。

明日は、この講座で学んできた「まとめる」「みがく」「つなげる」という 3 つの柱が、いかにして「じぶんを編集する」という大きな力に繋がっていくのか、その全体像をお話しします。